曹洞宗 平田山 海蔵寺のご紹介

海蔵寺は1050年に天台宗の寺院として建立され1600年に曹洞宗に改宗したお寺です。

海蔵寺

創建年代 永承年間(1046年~1053年)

由緒

元大島の「薮中」にあった真言宗の一堂宇を、天正十年(1582)一色氏の滅亡後今井助左衛門が現在地に移し、真言宗の寺院とした。慶長十七年(一六二一)正月、振宗寺八世慶室宗朔和尚を請じて開山とし曹洞宗の寺院となる。

今井氏は八幡社を氏神とし、八幡社の青銅の擬宝珠には延宝五年(1677)五月三日今井五郎兵衛の銘が刻されている。また延宝九年(1681)平田村の「田畑永代分ケ帳」には庄屋助左衛門の名が見える。寺内には元禄十年(1697)今井助左衛門の建立になる三界万霊塔がある。元禄十二年(1699)九月二十八日今井祐照助左衛門が死亡し、その後今井氏の名は見あたらない。また裏山の秋葉山へ登る途中の墓地に、家型の石板造りの祠が二つあり、中に一石五輪塔が五基納められ、そのうちの一基には寛永十六年(1639)一月の年代が刻まれ、他の一基に寛文十年(1670)三月と銘記がある。小型の石造五輪塔は各地に数多く見られるが、年代の明記された五輪塔は珍しく貴重である。この寺院は寛保二年(1742)火災にあい、宝暦十三年(1763)再建されたが、その後大破し、文化十二年(1815)三月営繕され、平成二十三年に大修理を行う。また伊根町の伝統重要文化家屋に指定される。

山内には樹齢180年の一本桜があり、春の開花時期にはライトアップを行っております。対岸から見る舟屋と桜が夕闇に浮かび上がる様は美しく風情があります。

「桜のある海蔵寺」から宿は「櫻海(おうみ)」と名付けました。

春は桜、夏は緑、秋は落ち葉、冬は冬景色と宿坊から桜の四季をご覧いただけます。